1日に「日大芸術学部裏口入学裁判」で初めて法廷に立ったお笑いコンビ、爆笑問題の太田光(55)が4日、TBS系「サンデー・ジャポン」(日曜午前9時54分)の生放送に出演した。

法廷での偽証をしないという宣誓で最後に名乗る際に、小さな声で「伊勢谷友介です」と、大麻取締法違反容疑(所持)で逮捕され先月30日に保釈された俳優伊勢谷友介被告(44)の名前を挙げてボケた太田は「最初に言っておきますけど、私、伊勢谷じゃないですから。誤解している人が多い」とあいさつした。

太田は「私は、この場所でも裁かれるんでしょうか」。「伊勢谷友介です」と発言したことについては「どういう意図かと言われても、ふわちゃんが言えというから」と、ゲスト出演していたYouTubeタレントふわちゃん(26)の名前を出しながら、ボケた。

そして「現場はシーンとしていました。裁判長とかぶっちゃった。(裁判長が)『それでは』って言うのとセリフがかぶっちゃった。それは、失敗したなと。あんまりいい客じゃなかった」と、傍聴人たちの反応の鈍さを嘆いた。

法定内でギャグの「プシュー」などを披露してボケたことについては「怒られなかった。でも、社長は怒っていた」と、妻で所属事務所タイタンの太田光代社長(56)からは叱られた事を明かした。

ゲストのホリエモンこと堀江貴文氏(47)は「民事だから、ありじゃないですか。刑事裁判だったら罪が重くなっちゃうけど」。コメンテーターのテリー伊藤氏(70)は「多分、僕は(太田に)死刑判決が出ると思います。訴えた側だからね。被告じゃなく原告だからね」と、冗談交じりに指摘した。

太田側は日大芸術学部に裏口入学したとの虚偽の記事を「週刊新潮」に掲載されたとして、発行元の新潮社に約3300万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求めて東京地裁に提訴していた。初出廷で太田はボケを交えながらも「ひきょうな手で入ったと言われ、父親が暴力団にペコペコ頼んだと書かれて悔しい」と主張した。

週刊新潮は18年8月16・23日号で「爆笑問題『太田光』を日大に裏口入学させた父の溺愛」と題した記事を掲載。12年に亡くなった父三郎さん(享年83)が800万円を渡したと報じていた。18年10月に第1回の口頭弁論が行われ、その後は和解交渉が行われたが決裂していた。